先日、初めてタホーちゃん(登山靴)を連れて、北アルプスの鷲羽岳に2泊3日で行ってきました。
その履き心地は素晴らしく、道中、足が痛むような事も無く、しっかりその役割を果たしてくれました。
ですが、その代償として、全身「傷まみれ」になってしまいました。(トホホ・・・)
足の置き場には気を使ったつもりですが疲労と共にその意識も薄れ、岩にぶつけたり、擦ったりと随分と傷つけてしまいました。
今回はワックス加工でどこまで新品の状態に戻せるか? メンテナンスを兼ねて検証していきます。
すっぴんのタホーちゃんとご対面
まず初めに「水洗いのみ」の状態をご覧ください。防水加工してあるので泥汚れはサラッと落ちます。
登山中は砂埃と泥とで覆われ、その全貌を確認することは出来ませんでいたが、部分的に小さな傷がところどころに見られ、擦り傷がいたる所に見られます。
予想はしていましたが、この現実を目にすると、まぁまぁショックは大きいですね。
何としてでも元の姿に戻してあげなくてはなりません。
第1工程
①レザージェル
まずはレザージェル(フッ素炭素樹脂)を革に浸透させ、泥汚れから靴を守ります。
水の様によく伸びるので、2日ほど乾燥させてから次の工程に移ります。
第2工程
ある程度、革が落ち着いたのを確認した後、第2工程へと入っていきます。
この工程では、①ヌバックローションと、②レザーワックスを使っていきます。
①ヌバックローション
①ローションは紫外線による色落ち防止と、革の耐久性を高め、傷や摩耗から守ります。
②レザーワックス
②ワックスは指を使って塗り拡げていきます。ワックスが全て行き渡ったらブラシに持ち替え、むら無くブラッシングしていきます。
この段階では「艶出し」を意識せず、傷の補修を考えて下さい。 つま先など深い傷があれば追加でワックスを少しづつ付けていきます。
ここまでの仕上がり具合をご覧ください。目立っていた傷はある程度隠せたように思います。というか、その様に思い込みます。
その後、一旦1〜2日の「熟成」の期間を設けた後、第4工程に移ります。
第3工程
①ナノクリーム
最終工程はナノクリームで高い防水と保革を与えます。先端のスポンジで塗り拡げていきます。
乾燥後にブラッシングすると艶が生まれます。
以上が全てのメンテナンスになりますが如何でしょうか? ぱっと見た感じ、傷が消えた様に見えませんか?実際1メートル離れれば新品同様です。寄るとつま先の細かい傷が確認できますが、「登山靴」なので山に行けばまた新たな傷が増えてしまいます。
まとめ
革の登山靴は下山後もこの様にメンテナンスを経て思い出に浸ることが出来ます。私はこの時間が大好きです。皆さんも秋の夜長に登山道具のメンテに少し時間を作ってみては如何でしょうか?
今回使ったメンテナンス品は以下になります。
もし革の登山靴が欲しくなったら嬉しく思います。是非ローバーのタホーをお試し下さい。
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