【感想】山渓別注ナンガオーロラ600DXダウンシュラフ「約束された安眠をあなたに。」

山の道具

こんにちわ。サフィンです。

初めて登山用のシュラフを買われようとしている方に「ナンガオーロラ600DX」の良いところや、イマイチなところを、私が2年使ってみた感想も交えお伝えしようと思います。

私もそうだったように、購入する際の「ダウン量(g)」の選択に一番悩むと思われます。その辺りも私なりの結論に至ったので是非参考にしてみて下さい。

450gか600gか? 実際どっちが良いの?

それでは改めて、私が使っているシュラフをご紹介しようと思うのですが、ベテランになるほど軽くてダウン量の少ないモデルを、色々と創意工夫して使っていそうなイメージを勝手に抱いていたサフィンですが、昨今の軽量化ブーム肖り??「乗り遅れるなー!!」とばかりに、真夏の北アルプスでシュラフなしの銀マットだけで縦走した経験があります。

「真夏なら、ぶっちゃけエマージェンシーが有れば乗り切れるでしょ。下界は40℃越えてるし・・」

と思い込んだのが運の尽きで、死なない程度に死にかけました。マジで・・

そんな経験も経て、夏でも3000m付近の山に行くときは「ナンガ600DX」を持っていきます。

とは言っても、真夏にダウン量600gはオーバースペックです。 重いし、大きいし、ザックの下部1/3も占めます。

ですが、夏山といってもその期間はほんのわずかで、その間に何回山に行けますか? 普通の会社勤めの人なら1~2回ではないでしょうか? 休みを取れても台風などの天候不順で見送ったりと、計画倒れに終わる時もありますよね。

そう考えると、夏以外の3シーズンに対応するシェラフを買っておいた方が、1年を通じて長く使えると思います。

もし「450gと600gでどっちにしようかな〜」って、悩んでいるなら以下に考えてみてはいかがでしょうか?

「絶対に冬山は行かない!」なら450gで、「低山の冬山も行きたい!」なら600gを選ばれるとベストかと思います。(アルプスの冬山なら1,000gが必要)

もう少し保温性を高めたい場合は「インナーシュラフ」で対応してみてはいかがでしょうか。

サフィンは「シートゥサミット サーモライトリアクター エクストリーム」を使っています。これの紹介はまた次回にでも。

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セイラさん

前置きが長いのでそろそろ本題へお願いします。

セイラさんがご立腹なので、早速「ナンガオーロラ600DXダウン」の詳細を見ていきましょう。

 

山渓別注 ナンガ オーロラ600DXの実力とは?

山渓サイトより

素材:表生地:40dnオーロラテックス、裏生地:40dnナイロン
内部構造:ボックス構造、ショルダーウォーマー内蔵/フィルパワー:760FP
ダウン量:約600g (この商品は国内で洗浄したスパニッシュダウン90-10%を使用いたしております。)
[快適使用温度] -11℃ [使用可能限界温度] -30℃
総重量:約1250g/収納サイズ:φ18×30cm
カラー:ブラック
サイズ:レギュラーサイズ:最大長:210 X 最大肩幅80/cm(身長178cmまで)

上記引用に記載されていない情報を補足しますと・・・

表生地はいつもサラサラ

表生地にオーロラテックスを使用しています。この生地には撥水処理がされており、結露や雨の心配がありません。私も幾度とシェラフを濡らす場面に遭遇しましたが、これのお陰で助かっています。あと、クリーニング屋さんで仕立てたドレスシャツのように「パリッ」とした生地感で、引き裂きにも強そうです。

 

YKK特殊ジッパーでカミカミ知らず

YKK5Cの特殊パーツが噛み込みを軽減してくれます。少々乱暴に扱っても生地を噛むこと無く開閉出来ます。また、蓄光樹脂により暗闇で光ります。(※但し、昼間太陽に当てる必要有り)

 

ショルダーウォーマー「いい仕事してますね〜」

首周りがダウンのマフラーの様に厚くなっており、外気が入り込まない様にドローコードで更に締め上げ可能です。寝返りをいくら打っても朝までダウンに包まれたままです。

 

2重のドローコードで冷気をシャットアウト!

コードロックの付いた2重のドローコードで完全に外気を遮断することが可能です。何なら顔もすっぽり入れられます。

 

余裕のサイズ感!

許容身長178cmに対し、私が170cmですが余裕です。幅にもゆとりがあって圧迫感を感じさせません。いつも寝る時はその余った隙間に衣類を入れて保温性を更に高めています。また枕をフード内に入れるためちょうどよいサイズに感じています。

 

収納方法(おまけ)

備え付けのスタッフサックに入れたままだと羽毛が痛みそうなので、私は100均で見つけた編みカゴに丸めて入れています。暖かい日は時折日光浴させてます。

 

実際に現場で使ってみた感想

テントの内も外も凍る程の環境でも普通に安眠できました。特に着込んだりはしてません。

スペック上は下限温度マイナス11℃となっていますが、あまり過信しないほうが身のためです。感じ方は個人差が大きいので十分に余裕を持ってお使い下さい。

(余談)この日の真夜中、ババ平のテン場で落石が起き、地響きと轟音で飛び起きました。

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サフィンさん

ガチでテントごと潰されるかと思ったケローー!

 

価格について

・レギュラー(178cmまで):31,473円
・ロング  (185cmまで):32,796円

本家本元のオーロラライト600DXが50,000円なので、その値引率は△37%(※レギュラー)となります。しかも本家サイトの通販は既に売り切れ状態。残された選択肢はただ一つです。

本家との価格差について調べてみた

メーカ 価格 重量 ダウン量 フィルパワー ダウン原産国 生地 内部構造 収納サイズ カラー 下限温度
山渓 31,473円 1,250g 600g 760FP スペイン 40dn ボックス φ18×30 ブラックのみ −11℃
本家 50,000円 1,100g 600g 760FP スペイン 15dn ボックス φ17×31 4色 −11℃

正直、もっと明確な違いがあるものと思っていましたが2万円もの値差が山渓の説明通り生地(ブラックのみ)にあるとしたら、ものすごい原価低減と言えます。

このまま本家も負けてはいられないので、新たに「チタンスパッタリング材」をボックスキルト構造に採用し、保温効果を更に高めてきてます。

納期について

コスパに長ける山渓モデルは人気のため、時期により納期が2〜3ヶ月掛かります。実際に使用する半年前を目安に注文しておく事をオススメします。「思い立ったが吉日」シェラフは必需品です。先延ばしにしてもあまり意味ありません。出来るだけ早くポチりましょう!

 

今回は以上となりますがいかがでしたでしょうか? 少しは参考になったでしょうか? 私自身、本家とのスペックの違いが無いことにちょっと驚きました。

価格もさることながら使っていて不満がほんと無いので、人気なのもうなづけますね。 ちなみにですが、艶の無いマットな質感のブラックなので私は好きです。

 

夏用にシュラフをもう一つ買いました。そちらの詳細も載せてありますので合わせて御覧ください。

 【感想】ナンガのアプローチシリーズ(ニューモデル)はアリ?ナシ? 徹底検証で判明した「実はとっても〇〇な奴」だった!

 

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