【感想】ファイントラック 新ドライレイヤーウォームの性能レビュー 旧アクティブスキンとの違いは暖かさだけじゃない!

山の服

今年もファイントラックから新しいカタログと共に、新製品のサンプル生地が届きました。

こんにちわ! サフィンです。今回は新製品のご紹介をさせて頂きます。

それは「ドライレイヤー ウォーム」 「旧 アクティブスキン」のリニューアルモデルになります。

この商品のカテゴリーは素肌に直接着るアンダーレイヤー(L1)です。

リニューアルポイントとして4つ挙げられています。

  1. シリーズ史上最高の保温性
  2. ストレスフリーな着心地向上!
  3. 新たに「抗菌防臭」機能を付加
  4. 新構造「かさ高ニットメッシュ構造」
  5. 静電気を抑制

果たして、メーカが挙げたこれらポイントの真偽の程は???

旧モデル「アクティブスキン」との比較も交え、可能な限り検証していきます。

 

最初の印象に驚いた!

生地サンプルを触ってすぐに旧モデルとの違いに少し驚きました。

だって、まるで「別物」だからです。

今期、本モデルがリニューアルされたことは各情報サイトで知っていたので、

「ふ~ん、新しくなったんだ。少し暖かさが増した様だね。」

初めこんな印象しか持っていませんでしたが、生地に触れた瞬間、

「かなり丈夫そうだな。思いっきり引っ張っても破れんし、しかもめっちゃ伸びるやんコレ!」

これは旧モデルを所有している者にしか分からない「違い」なので、「その違い」についてもお伝えしていきます。

この時点でサフィンは「買い替え」を少し考え始めてました。

 

ファイントラックは研究熱心な会社です。

さすがに、手に取っただけでは「暖かさの違い」までは分りません。実際に着てみてその違いが分るので、機会が有ればまたレビューします。

よって「暖かさ」についてはメーカ説明に頼るところ「大」です。ご了承下さい。

冒頭でも触れた通り、手に取って最初に感じた違いは「質感の違い」です。

カタログにも「生地から再設計」したとあるのですが、実際問題、「旧 アクティブスキン」に問題があったわけでも無さそうですし、私自身着ていて特に困った様な事は一度もありません。

このファイントラックというメーカは本品のみならず、既にリリースした商品をリニューアルするのがお好きな様です。今季だけで9品目もリニューアルしています。

その全てにおいて改良がなされ、より快適性と機能性を高めています。こんな研究熱心な会社他にありますでしょうか?

私は全く業種の異なる会社に勤めていますが、その姿勢や方針に脱帽です。この会社がいかに素晴らしか、お分かり頂けるかと思います。

同じ素材を使ってバラクラバもサラッとリニューアルされてました。バラクラバは自分の息のオイニーが気になるので抗菌消臭機能が付加されて嬉しく思います。

 

 

後日、バラクラバも買いました。こちらもフィールドテストを自宅で検証してみました。
意外な!?結果に驚かれると思いますよ。

【感想】ファイントラックのバラクラバ(ドライレイヤーウォーム)で今年の冬を乗り切ろう ! ※冷凍実験あり

 

新旧比較検証

では早速「違い」について詳しく見ていきましょう。

保温性

通年使用可能な「スキンメッシュ」の1.5倍もの暖かさを備えており、下記メーカ引用によると、新モデルの生地は表裏で構造を変えている様です。

メーカより

肌面の生地を点接触構造にすることで、肌との接点を大幅に減らし、ドライな着用感を向上させました。

伸び

強度を確認する為、爪で引っ掻いたり、左右に強く引っ張ったりしてみましたが、著しく変形したり傷が付いたりするような事はありませんでした。

メーカの説明通り、「十分な強度」と「伸縮性」を備えているのが分かりました。

旧モデルは「横」には良く伸びますが、「縦」にはあまり伸びませんでしたが、新モデルは縦横共に非常に良く伸びます。これが「ストレスフリーな着心地」に繋がっているのだろうなと思われます。

手触り(肌触り)、透け感

旧モデル(右)は均一に織られており凸凹がなく「サラッ」とした感じですが、新モデル(左)は波打った織り方の為、凸凹が指先からでも僅かに感じられます。

これが、新構造「かさ高ニットメッシュ構造」となっており、暖まった空気の層を抱え込むことで保温性を高めていると思われます。

旧モデル(右)はストッキングの様に薄く均一に一枚織りなので、モニターの文字が読み取れるほど透けて見えます。

新モデル(右)は織りが複雑で重なった部分が有るため、モニターの文字は読み取れません。

抗菌消臭

直接、着て検証することが出来ないので、その効果をお伝えする事は出来ません。

基本的にポリエステルは着続けると「オイニー」が染み付きます。特に海外のスポーツブランドはあまり考慮されないのか、一日と持たずに汗の匂いがする場合があります。

一方でノルウェー産「アクリマ」の様に素材をメリノウールで構成した「網アミシャツ」も存在します。

メリノウールは濡れても冷たさを感じにくく、素材自体に消臭機能が備わっています。

メーカより

ACLIMA の名を一躍有名にした、ユニークなメッシュ構造をしたメリノウールのクルーネックです。120g/m2 ウェイトのメリノウールとポリアミド/エラスティン混紡素材を使用しています。ボディ部分のメッシュ構造は、ボディと衣服のコンタクトポイントを少なくすることで、体から発する蒸気を外へ最大限に逃がします。ロングトレイルや冬のアクティビティから、ハンティングやエクスペディションまで、あらゆるシチュエーションでメリノウールの保温性を最大限に引き出し、驚異的な暖かさを身体に生み出します。

でもね・・・、アクリマはお高いんですよ〜 いくら高機能だからといって、さすがに下着一枚の為に諭吉さんとお別れするのは心が痛いです。

そんな私の為にもファイントラックには今後も頑張ってもらいたいです。

では新旧の素材構成を見てみましょう。

  • 新モデル:ポリエステル90%+ポリウレタン7%+複合繊維(ポリエステル)3%
  • 旧モデル:ポリエステル94%+ポリウレタン6%

使われている素材自体に大きな変更は無さそうですね。

消臭方法について調べてみると様々な方法があり、「日本化学繊維協会」がその詳細を掲載しています。

ちょっと奥が深そうなので、気になる方はサイトを覗いてみて下さい。

以上がメーカが謳う優れたポイントになります。

 

汗戻りや水中での使用を検証

あと、このモデルは夏場に沢登りをされる方にも着用を推奨されています。

沢の冷たい水を直接肌で受ける事無く、「ドライレイヤーウォーム」が弾き返してくれます。

「それって、ほんまでっか!?」

早速、検証してみましょう。

水は「1つの固まり」となって生地の上を滑り落ちて行きました。

実際の現場と水道水とでは水圧などの条件が違うので厳密な検証とは言えませんが、何も着ないよりは有った方が、間違い無く「冷え」によるリスクを軽減出来ると思われます。

水中では空気の層が形成されることにより、水温が直接肌に感じにくくなっています。

なので激しい雨の日や水中での使用を想定されるなら、「ポリプロピレン製の疎水ウエア」では役に立たない事がこれで証明されたと思われます。

 

100洗80点以上の耐久撥水性

最後に、衣類は着たらもちろん洗濯しますよね。

いかに優れた撥水力でも洗剤で簡単に落ちてしまっては意味ありません。

メーカ説明では100回洗濯しても撥水度80点との事ですが、真実はいか程か!

この手の衣類には漂白剤や柔軟剤はご法度です。何も入っていない専用洗剤で洗います。

実用を想定し「丁寧に押し洗い」「すすぎは1回」までとします。

予想はしていましたが、そう簡単には撥水力は落ちないですよね。さすがです。ファイントラック!

なので皆さん安心してお使いくださ~い! 

で、終わらせないのがこのブログ。

徹底検証を期待して見てくれていると思うので、あえて撥水力が「落ちる」まで洗濯を繰り返したいと思います。

メーカさんごめんなさい。そこは「BBG」譲りなもので・・。

結果は「まとめ」にまとめておきますが、私の予想に反するものでした。

 

まとめ

今回の検証結果はいかがでしたでしょうか? 単に着心地だけをベラベラとしゃべるより説得力があったかと思います。

今回の検証結果をグラフにまとめておきます。

結果は新モデルの圧勝ですね。

気になる(?)撥水テストですが、かなりしつこくゴシゴシ指で擦りまくりましたけど、撥水剤が剥離する様子すらみられません。かなり強固に固着されているようです。

洗濯後の水が黒くなるような事もなく、他の衣類とも合わせられます。

快適性、撥水性、保温性、消臭性 これら揃ったアンダーレイヤーはファイントラックの「ドライレイヤー ウォーム」しかありません。

山での不安要素を下界で解消出来るのなら、それに越したことはありません。これなら私も自信をもってオススメできます。

皆さんも一度手にとって見てくださいね。そして着てみて、その快適さに驚い下さい!

では、どこかのお山でお会いしましょう!

 

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