今回は日常的に行っているメンテナンス方法をご紹介させて頂きます。
フルメンテと違って時間も掛からないので、下山後は必ず毎回行う様にしています。
毎回ワックスでフルメンテしていると油分が多すぎて革が「ヘナっ」ってなってしまいます。張りが無いと見た目にも美しくありません。
美肌を保つには過剰なメンテは逆効果です。
ローバーの登山靴は「革製品」です。
化学繊維と違い「生き物」なので愛情をもって接してあげて下さい。
もちろん私のローバーちゃん(♀)はいつもピカピカですよ。
とは言うものの神棚に飾って置かれるより、山を歩く方がローバーちゃん(♀)もうれしいに決まっています。
今は季節が冬なので出番は少ないですが、低山なら雪の中でもへっちゃらです。因みにアイゼンは革に穴が空くので禁物です。
話が逸れましたが、日常のメンテ方法をお伝えしようと思います。
簡易メンテの方法
①状態確認
靴紐や中敷きは取り除くのはもちろん、傷の程度によっては対応が変わりますので、状態をよく確認します。
②水洗い
まずは水道水で下(靴底)から上(アッパー)の順に汚れを取り除いていきます。
靴底はブラシで、皮部はスポンジで磨いていきます。
同時に撥水剤の剥離度合を確認します。
上の写真の赤枠内の、紐を通す金具の向きを左右で変えてあります。指先でつまんで回せられるのでワックスを掛ける時、ブラッシングする時、金具が邪魔にならずに済みます。
③拭き上げ
その後、雑巾で表面の水滴を残さず拭取ります。
④乾燥
晴れた日なら陰干しすればすぐに乾くと思いますので、革表面の湿り気を取り除いて下さい。
⑤ローション塗布
たっぷりと保護用のローションを塗布しまくります。先端に付属されたスポンジで何度も革に刷り込んで下さい。
そうする事で皮表面が強固な膜を帯びる様になってきます。
ローションにはブラウンとクリアーの2種類があります。
私はクリアーを使用しています。個人の好みにも因りますが私は明るめのブラウンが好きなのでクリアーを用いています。
紫外線で色が抜けてくると、その【斑(ムラ)】が返って「味」となり「深み」も増して「立体的」に見えてくる事を期待しています。
⑥ブラッシング
革の内部にローションが行き届く様にブラッシングして下さい。状態が良いと「艶」が出てきます。
後は満足するまで磨いてもらって結構です。
因みにブラシはコロニルの馬毛ブラシ一択です。毛抜けはしないし、適度にコシもあり、握りやすくて磨きやすいです。
奥:ブラッシング前
⑦保管方法
高温多湿を避け、風通しのよい場所を選んで保管して下さい。
なお、革靴は靴箱に入れるとカビるのでおススメしません。
まとめ
革製の登山靴は下山後も、靴磨きを通じて「山」を感じることが出来ます。
皆さんも山に行かない(行けない)晴れた昼下がりに「靴磨き」に興じられてはいかがでしょうか?
「ローバー タホー」は最も適した登山靴だと思います。
日本人の足にもよく合うし、クッションが有るので距離を歩く方には特に最適な一足です。
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