2020年パタゴニア最新レインウエア「トレントシェル3L・ジャケット&パンツ」をレビューします。

トレントシェルジャケット 山の服

ついに! 耐久性、性能面、価格面において、何れも高次元でバランスの整った100点満点のレインウエアがパタゴニアから発売されました!!

その名は「トレントシェル3L・ジャケット&パンツ」になります。

以前のモデル2.5レイヤーから、最新の3.0レイヤーへと進化した事で、裏地の耐久性が飛躍的にアップ!!

メーカの商品紹介でも「濡れるときに着る、より長く着る、永遠に着る」と、キャッチコピーを入れるほど。

今回はそんなパタゴニアの最新レインウエア「トレントシェル3L・ジャケット&パンツ」を購入したのでレビューしていきます。

特徴(メーカ説明)

 

・H2Noパフォーマンス・スタンダードを採用した、3層構造の防水性/透湿性シェル素材は最高レベルの快適さと機能性、持続する防水性を提供。フェアトレード・サーティファイドの縫製を採用
・2通りの方法で調整可能なフードはフォーム入りのつばを備え、使用しないときはシンプルなコードとフックで留めることができる
・首にあたる部分にはマイクロフリースの裏地を施し、快適な肌触りを提供しながら防水性/透湿性バリヤーで保護
・外側と内側にストームフラップを備えた引っかからないフロントジッパー。あごを守るジッパーガレージ付き
・ジッパー式ハンドウォーマーポケットとベンチレーション用ピットジッパーが2つずつ。いずれもDWR(耐久性撥水)加工済みジッパーを使用し、外側にストームフラップ付き
・共布のテープ留め付き袖口。ドローコードで調節可能な裾が雨の浸入を遮断
・本体はカラビナ用ループが付いた左のハンドウォーマーポケットに収納可能
・394 g (13.9 oz)

patagonia

価格

まず驚きなのが、その「価格」にあります。

ジャケット・・・22,000+税
パンツ・・・17,600円+税

パタゴニア トレントシェルジャケット Torrentshell 3L Jacket

これを高いと思うか、安いと思うか?

答えは『パタゴニアにしては安い』です。

他の有名ブランドの同クラスのレインウェアと比べても2割~3割安いと思います。

レインウエアは使用頻度も高く、無いと非常に困るアイテムなので・・・

  • 多少高価でも、より性能の高いウエアを選択する。
  • 性能を妥協して、下位モデルを選択する。

の何れかになると思われます。

『高性能でありながら、価格は下位モデル並
こんな良いとこ取りな「トレントシェル3L・ジャケット&パンツ」を、これから登山を始められる方には特にオススメです。

 

耐久性・性能面

 

旧モデル2.5レイヤーから、最新3.0レイヤーへとリニューアルされました。

直接肌の上に着る事は無いと思いますが、旧モデルは汗で肌が張り付きそうな表面素材(ポリウレタンコート)が使われています。その為、経年劣化による破損が生じていました。

メーカ側も認識していたようでパタゴニアのサポートに修理を依頼すれば、新品と交換してくれるケースがあるそうです。旧2.5レイヤーをお持ちの方は捨ててしまう前に一度お問い合わせ下さい。

パタゴニア:修理(リペア)サービスサイト

それに引き替え、最新モデルは表面が凸凹したハリのある生地が使われています。汗をかいても凹凸のおかげで張り付く事も無く、空気を抱える為、透湿性を阻害する様な事も有りません。

 

重量(ジャケット)

旧モデル:343g
新モデル:394g

裏生地の変更により旧モデルより約50g重くなりましたが、着てしまえばその差は感じられない程度です。

 

スタイル

パタゴニアらしいナチュラルなアウトラインです。山過ぎないので街着でも違和感はありません。カラーも豊富に用意されており、個性を出したい方はツートンカラーなどおしゃれだと思います。

 

着心地

裏生地がしっかりしたおかげで旧モデルと比べると多少ごわつきを感じますが、それでも十分柔らかい部類です。これぐらいのハリ感が無いと、雨風から守られている気がしません。なお、伸縮性はありません。

 

サイズ感

パタゴニアの【S】は日本の【S】と同じと考えて良いと思います。海外メーカによくある日本の【S】が海外の【M】相当という違いはパタゴニアには無さそうです。

 

細部の詳細

ジャケット

↑グローブを着けたままでも掴みやすい様に幅は広めになっています。

フード

↑後頭部にゴムシャーリングが備わっています。フードが飛ばないように個人の頭のサイズに合わせて調整出来るようになっています。

↑顔周りはつまみを引っ張って調整します。人指し指で示した辺り(ちょうど顔の横辺り)にドローコードを固定するボタンが隠されています。

残念ながらヘルメットの上からは被れません。無理に被るとパシフィック・リムの「チェルノ・アルファ」みたいになっちゃいますよ。

ジッパーDWR(耐久性撥水)加工済み

↑フロント中央と両脇と左右のポケットにジッパーがあります。全て通常のジッパーで止水ジッパーではありませんが、フラップが付いているので雨は侵入してきません。

 

パンツ

・H2Noパフォーマンス・スタンダードを採用した、3層構造の防水性/透湿性シェル素材は最高レベルの快適さと機能性、持続する防水性を提供
・ハンドウォーマーポケットが2つ。メッシュの裏地とストームフラップを備え、ジッパーはDWR(耐久性撥水)加工済み
・裾から腿まで施したDWR加工済みのツーウェイ・サイドジッパーによりブーツを履いたままでも着脱しやすく、ベンチレーションにも効果的。部分的に伸縮性を備えた裾はスナップ留めで調節可能
・フェアトレード・サーティファイドの縫製を採用
・320 g (11.3 oz)

Patagonia

サイドジッパー

裾〜腿(もも)まで開放出来るので、急な雨でも靴を脱がずに本品を履くことが出来ます。

ポケット

↑メッシュの裏地とストームフラップを備え、ジッパーはDWR(耐久性撥水)加工済み。未使用時はジッパーを閉じておくことで雨の侵入を防ぎます。

裾の内側にはアイゼンガードは付いていないので、もし冬場も履かれるのならアイゼンで穴を開けないようにご注意下さい。

ウエスト

ドローコードで調整します。内部に隠れて見えませんが幅広のゴムバンドも入っています。

シーリング処理

 

↑裁断による結合部は全てシーリングが施されています。手作業になる部分なので品質を知る上での判断材料になり得ますが、さすがはパタゴニアです。丁寧な仕事をされています。

 

まとめ

1年間を通じて使用頻度は高いです。出かける場所によっては公共交通機関を利用する事もあると思いますが、その様な時でもデザインが街着に近いので周囲に違和感を与える心配もありません。

普通に通勤通学にも使えるので、なおさらコスパは高いです。

唯一の課題だった耐久性も見直され、更に使いやすくなった「トレントシェル3L・ジャケット&パンツ」を今度は皆さんの目で確かめてみて下さい。

パタゴニア トレントシェルジャケット Torrentshell 3L Jacket

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