インナーシュラフはシートゥサミット(SEA TO SUMMIT)のリアクターエクストリームでキマリ!

インナーシュラフ 山の道具

暖かな秋も終わり冬本番が近づくと、手持ちの3シーズン用のシュラフだけで、一夜を快適に過ごせるか心配になったりしませんか?

『R値』の高いスリーピングマットに変えたりするなど防寒対策には工夫を凝らしていると思います。

「そんなの冬用のシュラフ買えばいいじゃん!」

「ポンッ」と買えるリッチな人はいいけど、冬用のシュラフなんて8万円もするじゃないですか! そうたやすくお小遣い制のリーマンに買える代物ではありませんよね。しかも嵩張るしダウンなのに意外と重かったりします。

冬は山行回数も減るし、テント泊は控えて山小屋や日帰りにしようかなとか、使用頻度は極端に減ると思われます。

それだったら【3シーズン+インナーシュラフ(ライナー)】で対応出来ない?

という算段です。

果たして、私の予想通り上手くいったでしょうか?

結果を先に言うと
「買ってよかった〜」
です。

山では急に気温が下がったり、季節の変わり目には天候の予想が付きづらい時とかありますよね。そんな時もバックパックに忍ばせておけば安心です。

それでは、私が購入に至った経緯を順に見ていきましょう。

ちなみに私が持っている2つのシュラフについても、その感想を述べているので合わせて御覧ください。

ナンガオーロラ600dx

ナンガアプローチ450

 

どこのインナーシュラフ(ライナー)が良いの?

購入に際し、商品ラインナップが充実しているメーカを選びました。

『シートゥーサミット』は保温を目的とした【リアクターシリーズ】以外に、【トラベルライナー】と【エキスパンダーライナー】があります。その他、「クールマックスライナー」に「シルクライナー」なども存在します。

素材や形の違いで、寝心地や温度域が別れています。

以下に<使用者の口コミ>をまとめてみました。

良い口コミ

  • 1、2月にNangaオーロラライト350+本品で奥多摩、大菩薩あたりでテン泊をしてきましたが快適に眠ることが出来ました。
  • 使用前はこんなもので大丈夫かと非常に不安でしたが…入った瞬間のシュラフの冷っとした感覚がなく、快適です。
  • 肌触りはユニクロの「極暖」等に少し似ているような、悪くない肌触りです。
  • すごく薄いんだけれど、これに包まれた途端にフワッと暖かくなります。
  • 特にかさばりやすい寝袋をコンパクト化する際に薄手のものを選んだら、これがあると温度調節がしやすくなる上にコンパクトに収納できるのでオススメだと思います。
  • 年末年始の2,800m付近で3泊使用。さすがに+8℃とまではいかなかったが、肌触りがよく、顔まわりもしなやかに包み込んでくれる為、お気に入りアイテムの仲間入りです。

悪い口コミ

  • ペラッペラのスケスケです。石油臭がかなり有りますので先ずは洗濯してから使用した方が良いかも。
  • マミータイプのシュラフだとシュラフのファスナーをどうやって閉めるのだろうか…。
  • Nemoの3シーズンテント/Deuterの快適9度ー最低5度 ダウン200g シュラフ/ISUKA ピークライトマットレスショート という装備に、サーモライトリアクター エクストリームをイン。寝るときはまだ大丈夫だったのですが、途中寒くて目が覚める。朝方も冷える感覚があり、足先はとても冷たくなってました。
  • 気温1度、コット使用。上部肩口から冷えてきたのでこの商品を使用したが、寒さは変わらず。シュラフはナンガ450DX使用。

 

全体を通じて高評価が多めなので期待は膨らみますが、実際に自分の使用環境と照らし合わせてみるまでは判断出来ません。

温度域の高いモデルほど値段も張るので、無駄な買い物に終わったら後悔も一入(ひとしお)ですからね。

まずはしっかり下調べしましょう。

 

【リアクターシリーズ】4モデルの比較

【リアクターシリーズ】には温度域に応じて4種類あります。

リアクターリアクター
コンパクトプラス
リアクター
エクストリーム
リアクター
フリースライナー
増加温度+8℃+11℃+15℃+18℃
展開サイズ90×210cm90×183cm90×210cm70×200cm
収納サイズ不明約φ10×15.5cm約φ11×17.5cm約φ13×20cm
重量248g263g399g420g
素材サーモライト80g/m2サーモライト80g/m2+サーモライト110g/m2(胴回り・足元)サーモライト110g/m2ポリエステル100%(サーモライト)
特徴・フットボックス付マミーシェイプ
・ミニコードロック付ドローコードフード
・視認性を高める開口部の縁取り
・保温性を高めつつ重量を抑え、女性や身長180cm以下の軽量化優先のユーザーに最適・ミニコードロック付ドローコードフード・テクニカルマミーシェイプ
・片手で操作できるドローコード付フード
・操作しやすい1/4ジッパー
価格(税込)5,720円6,160円6,930円8,250円

皆さんは、どのモデルが魅力的に映りましたか?

最終的に私が選んだモデルは「エクストリーム」なのですが、その理由をご説明します。

 

リアクター「エクストリーム」に決めた訳とは?

冒頭でも少し触れましたが、私の使用環境とインナーシュラフ(ライナー)に求めた効果と注意点をおさらいします。

  • 深々と降り積もる雪の中での使用は想定していません。(死にたくないので行きません)
  • 言っても3シーズン+5℃程度の効果が得られればヨシ!とする。(過度な期待は命取り)
  • 冬山は低山1500m級での使用を想定。(アルプスには行きません。行っても上高地まで。)
  • 収納サイズが小さいモデルがいい。

続いて、【リアクター4種】の内から「エクストリーム」を選んだ理由を述べます。

  • 暖かくないと(=効果が薄いと)買った意味が無い。
  • 下位モデルとの値差が少ない。(下位のリアクターとは1,200円、上位のフリースライナーとも1,200円の値差だが、増加温度の差が、リアクターは+7℃、フリースライナーは+3℃なので、費用対効果が最も高い)
  • 収納サイズと重量がギリ(私の)許容内。

更に補足しますと、上位モデルの「フリースライナー」は四季を通して考えると使いにくいかなと思いました。サイズや重量が増すのもそうですが、完全に「冬専用」になるので出番が減ってはもったいないですよね。

『シュラフ+インナーシュラフ(ライナー)』として組み合わせを考えると、私の持っているシュラフが600gと450gの2つなので、四季を通してそのどちらにも組み合わせられる「エクストリーム」が最も適していると判断しました。

(恐らくですが、)私のように筋肉量が多い人は行動中は非常に暑いですが、行動を止めると脂肪が無い分、外気温の影響を受けやすく寒さが身にしみます。

「コンパクトプラス」の増加温度が【+11℃】に対し、「エクストリーム」が【+15℃】と、わずか【4℃】の差ですが、少しでも温度の高い「エクストリーム」を選びました。

要は寝る時、寒いんでしゅっ

 

素材

タグには100%ポリエステルとあり、メーカの詳細欄には『サーモライト110g/m2』とあります。

サーモライト=ポリエステルなのは分かりますが、『110g/m2』とは??

答えは『1メートル四方の重さが110g』を指します。

これが「リアクター」だと、『80g/m2』になるので同じ1メートル四方でも生地の厚みにより30gの差がある事を意味します。

では実際に生地感を見てみましょう。

いかがでしょうか?口コミにも有りましたが結構ペラいです。透けて先が見えてますよね。「エクストリーム」でこのペラさなので、「リアクター」だと、どうなっちゃうんでしょうか?

 

重量

メーカー公表値は399gなのに、実際には380gしかありませんでした。これを良くと取るか/悪くと取るかそれぞれの判断にお任せします。

 

サイズ

メーカー公表値の約φ11×17.5cmに対し、実測はφ11✕14.0cmでした。長さが3.5cmも短かったです。これだけコンパクトだと都度携帯しても苦にはなりません。

 

まとめ

私が購入した「エクストリーム」ですが、公表値より小さくて軽いことが分かりました。

増加温度+15℃についても何か良い検証方法があったら測りたかったのですが思いつきませんでした。

ですが、この流れから推測すると・・・。

実際に使用した感じは、肌触りが非常に良く出来ているので、冷たいシュラフにそのまま入るより1枚あったほうが断然暖かく感じたのは事実です。

ただ、それが+15℃かはちょっと疑わしい気もします。

よって冬用のシュラフの代わりには成り得ませんが、行く場所さえ選べば十分冬山でも過ごせます。

この様に「エクストリーム」は季節を問わず使って頂ける1品です。他の3種より汎用性が高くトータルバランスにも優れています。

登山で寒くて寝れないのが一番つらいですからね。

もし、インナーシュラフ(ライナー)をどれか一つお考えなら、「エクストリーム」を選ばれる事をおすすめします。

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