こんにちは。筋トレ歴25年のサフィンです。ジムで休憩していると会員の方から様々な相談や質問を受ける事があります。
それらご相談の中から、いくつかピックアップして皆さんにご紹介していこうと思います。
自分に保険を掛ける訳ではありませんが、筋トレにおいて絶対的な正解は無いと思っています。私にはベストでも、他人にはイマイチな事も多くあります。
長年の経験から、より良い方法をお伝えしますが、中には「あまり効果を感じられないな・・・。」なんてモノも有るかもしれません。
あくまで一つの考え方として、ご理解お願いいたします。
もちろん、明らかな間違いはご指摘頂けると嬉しいです。それとご相談も受け付けております。
それでは本日のご相談者の方、お入り下さーい。
ご依頼内容
筋トレ歴3年 30代の男性
部位に分けて週3日ジムに通っています。その代り、メニュー、セット共に多めで徹底的に追い込みます。
「主なメニュー内容」
・3日/週
・1~2部位/日
・6種目×5セット×1~15レップ
セット間のインターバルは2~3分で約2.5時間を要します。1部位当たり6日間の回復期間を設けているので疲労は残っていません。
これってオーバーワークでしょうか?
ご提案内容
その人に合ったメニュー構成があるので一概には言えませんが、話した感じでは少し伸び悩んでいる様子でした。
他人が色々とアドバイスしても最終的には自分自身で検証を繰り返し「答え」を見付けなければなりません。
それを踏まえた上で私の意見をお伝えしました。
「おススメするメニュー内容」
・3日/週
・2~3部位/日
・3種目×3セット×6~8レップ=総レップ54~72(平均63)
本人も認識されている通り、メニュー&セット共に多い傾向ではありますが、オーバーワークではありません。十分過ぎる程の回復期間をしっかり取っているので無理の無いプランと言えます。
ただ、ドロップ(重量を下げ続け)して、セット数を増やしても筋肥大は望めません。
やはりセオリーに基づき本番セットで6~8レップをギリギリ挙げられる重量を3セットで組むのが最も「効率」が良いと思います。
※ここで言う「効率」とは筋肉の生産効率を指します。(後述します)
但し、インターバルも長め(5分程度)にとって、この3セットは重量を下げずに必ず6~8レップを挙げきる「覚悟」が重要です。
最後の3セット目はスポット(補助)を入れても良いです。
その後、ドロップしたり、減量して2~3セット追い込む必要はありません。
スパっと止めて、次のメニューに移ってください。
いつまでも続けると、次のメニューの本番セットでターゲットを見失います。(=意識出来なくなります。)
2種目めは本番セットからスタートして下さい。
これも1種目めと同様に「6~8レップをギリギリ挙げられる重量を3セット」終えたらスパっと止めて下さい。
3種目めも2種目めと同様、本番セットからとなります。
筋肥大のコツは「余力を少し残して終える事」です。誤解を招きそうな表現ですが、このさじ加減を見極めるには自分の体を良く知り、失敗を含む膨大な経験からしか得られない「体感」になります。
ちょっと小難しい表現になってしまいましたが、平たく言うと100%オールアウトさせてると回復に時間が掛かり過ぎてしまい、次のトレーニング日まで長い回復期間を要してしまう。それでは筋肉の生産効率が悪いのです。
例えるなら、あなたがプラント工場の社長だとしたら、①最も効率よく、②短い期間で、③製品を大量に生産するにはどうしたら良いと考えますか?
A社長の場合
ノルマ達成の為、日夜残業と土日出勤を作業者に課す代わり、翌週は1週間工場を閉鎖するのでしっかり休んで下さい。
B社長の場合
残業はしないので土曜日だけ出勤して下さい。翌週月曜日からまた一緒に頑張りましょう!
どちらの社長の方が無理なく、多くの製品を生産出来ると思われますか?
工場はジムで、製品は筋肉に置き換えて考えてみて下さい。
例えが悪く、うまく伝わらないかも知れませんが、言いたいことはお分かり頂けたでしょうか?
そうです。筋肉は生産するものなのです。そしてあなたはその工場の社長なのです。
ご承知の通り、筋肉は刺激が無いと発達しません。1週間の内に1回の刺激か、2回の刺激か、もうお分かり頂けましたよね。
上腕二頭筋など小さな部位なら、週3回(中休み1日~2日)でも、上手くやれば回せると思います。
その場合、2種目(1種目)×2セットに落とすなど、自分の体と相談し決めて下さい。
他の部位も同様です。
今回は相談者に合わせて3日/週の構成を立てましたが、4日/週ジムに行ける方であれば1~2部位/日で回した方が良いです。ジムに居る時間も短縮され、集中力も続きます。
最後に
お伝えした内容は「筋肥大」を目的にしたトレーニングメニューです。「持久力を付けたい」「痩せたい」などは、また少し異なってきます。
そちらについては過去の記事で説明していますので、良かったらご覧になってください。
今回は以上となります。
最後までお読み頂きありがとうございました。
コメント